2009年05月03日

今まで見たことのない「ドラゴンボール」が待っている!

■ドラゴンボール・エヴォリューション (2009/03/16)

ドラゴンボール EVOLUTION (特別編) [DVD]ドラゴンボール EVOLUTION (特別編) [DVD]

20世紀フォックス・ホーム・エンターテイメント・ジャパン 2009-07-24
売り上げランキング : 1032
おすすめ平均

Amazonで詳しく見る
by G-Tools

★☆☆☆☆

「脚本やキャラクター造りは原作者としては『え?』って感じはありますが、監督さんや俳優の皆さん、スタッフなど、現場は超優秀な人達ばかりです。ボクやファンの皆さんは別次元の『新ドラゴンボール』として鑑賞するのが正解かもしれません。もしかしたら現場のパワーで大傑作になっているかもしれませんよ! おおいに期待しています!!」

これは映画「ドラゴンボール・エヴォリューション」に対する原作者・鳥山明の公式コメントだけども、これほど過不足なく的確に映画版を評した言葉は他にないんじゃないの。しかも大人の分別もある。
要するに「そりゃ誰も見たことねーよ。つうかコレ、ドラゴンボールじゃねーし」っていうことだと思うが、そんなことは公開前から世界レベルで周知の事実だ。

でも公開した。すごい度胸だ。いや逆か。制作費はUS$100,000,000。中止するほうが度胸がいる。


上映時間は87分間である。時間だけを見るとちょうどよい。
しかし「ドラゴンボール」を描くには短すぎた。元ネタだけなら原作の悟空の子ども時代から悟飯のハイスクール時代の設定まで、いろいろな要素を詰め込みすぎた。
その結果、展開は矢継ぎ早で唐突となり、劇中の台詞は設定説明に終始しキャラクターを描くことができず、キャラクター自体の設定はそのムリヤリな構成に合うように歪められた。

だから一個の映画としては駄目である。そして「ドラゴンボール」としてはもっと駄目。
どんな駄目かは「こんなドラゴンボールはイヤだ!」を想像すればだいたい当たる。

1,いじめられっ子だけど、女たらしで打算的な悟空
2,物語がすすほど活躍する格好いいヤムチャ
3,武泰斗(むたいと)様の顔が「ジョジ」ョのトンペティ
4,小さくて短い神龍
以下省略。

そもそもハリウッドといいつつもB級制作で、自らのオリジナル力では集客がままならねーと判断したから極東の人気マンガなんぞを下敷きにするわけで、だから映画としての出来はまったく期待はしていなかったが、いなかったがこれはひどい。
ドラゴンボールの大事な部分がことごとく抜け落ちている。

大事な部分とは、「週刊少年ジャンプ」の少年マンガが謳い上げてるあの3本柱の精神とか、剛と剛がぶつかる直線スピーディーな格闘シーンとか、鳥山明氏の画力や見せゴマの確かさといったビジュアルセンスとかだ。こうゆうのがないんだ、見事に消え失せた。

かと思えば、カプセルコーポレーションなどの製品、たとえばホイポイカプセルとかドラゴンレーダーとか西の都にあった街頭テレビ端末とか、のビジュアル化は、異常な頑張り具合を見せている。
メカビジュアルのおもしろさも、それはそれで鳥山明作品の見所ですけど、確かに。
あとヤムチャの女好きとかヤムチャの非力なとことかヤムチャの落とし穴とかはね、忠実。
こう見ていくと、なんだある意味原作をしっかり尊重しているのか、方向はまったく明後日向いてるけど。

そういえば、いちばん再現度の高かったのは、女の子かもしれん。
肉感的でちょっとエッチだけど健康的なアレで。再現度高し。なにがだ。


このアンバランスなトンガリ具合はなんだろう。
終始一貫してやっちゃいけない方向に偏った志向が、いっそ心地よい。

エンターテイメントとして、ドラゴンボールとして、この映画の出来はあきらかに駄目である。
しかしそんな細かいことなんかいちいち気にしていると、原作「ドラゴンボール」とのズレチェックがおろそかになりますから、気にしているヒマがないのも事実。というか気になりません。笑うのに忙しい。


ところで「エヴォリューション」はエンディングもちょっとすごい。
悟空に破れたピッコロ大魔王が実は生き延びていたのはいいとして、どっかの村で救出され、ベッドに寝かされ、物語の鍵を握る巫女・関めぐみに介抱されているとなればやりすぎだ。
ピッコロが巫女にベッドで介抱・・・。スープまでつくってもらってるし。誰だこのシーン考えたの。

映画「ドラゴンボール」は全三部作というから、これは大切な伏線なんだと思います。でもせっかく伏線張ってもこんな興業成績じゃあ続編はないと思うけど・・・、オラ、ワクワクしてきたぞ。嘘。


映画「DRAGONBALL EVOLUTION」公式サイト
http://movies.foxjapan.com/dragonball/

テレビアニメ「ドラゴンボール改」公式サイト
http://www.toei-anim.co.jp/tv/dragon_kai/

ブライアン・テイラー/オリジナル・サウンドトラック『DRAGONBALL EVOLUTION』
ブライアン・テイラー/オリジナル・サウンドトラック『DRAGONBALL EVOLUTION』サントラ

Geneon =music= 2009-04-15
売り上げランキング : 14429

Amazonで詳しく見る
by G-Tools
Eagle Eye [Original Motion Picture Soundtrack] Wanted [Original Motion Picture Soundtrack] Jumper [Original Motion Picture Soundtrack] 「HERO」TVシリーズ オリジナル・サウンドトラック


映画タイトル一覧
旧サイト・映画タイトル一覧(別窓)


↓オラにちょっとずつ力をわけてくれ
blogram投票ボタン
posted by ごん at 22:20| Comment(3) | TrackBack(0) | ┣ 映画 (劇場) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
ゴンは、少年マンガも尊重しないです。
それでDonが志向にチェックしたよ♪
Posted by BlogPetのゴン at 2009年05月10日 16:03
観に行ったのかっ!
それだけで僕は敬意を表するっ!

しかしピッコロがベッド。ピッコロにスープ。そこだけちょう観たい。でもたぶん僕の頭の中のピッコロのビジュアルじゃないんだろうな。
Posted by トモヤ at 2009年05月12日 13:28
ピッコロで始まってピッコロで終わった。
ある意味、腐女子というやつ向けなのか。思ってないけど。

改は、ビデオタイマー録画してあで見てる。どうしたんだ自分。
Posted by ごん at 2009年05月12日 20:23
コメントを書く
お名前:

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント:


この記事へのトラックバック
×

この広告は1年以上新しい記事の投稿がないブログに表示されております。