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今年の夏前だと記憶しているからおそらく6月か7月のこと。インターネットで配信される無料パソコンテレビGyaOを見て面食らった。岡田斗司夫が痩せている!
岡田斗司夫とは、「エヴァンゲリオン」や「ふしぎの海のナディア」で有名になる前の、私も好きだったアニメ「王立宇宙軍〜オネアミスの翼」、「トップをねらえ!」やゲーム「プリンセスメーカー」を生み出した株式会社ガイナックスの元社長で、自身でオタキングを名乗り「オタクのカリスマ」「オタクの教祖」とも称される人だ。そしてオタクのイメージにふさわしく、最も体重のあるときは117kgもあったといういわゆる「デブ」だったハズ。それがどういう間違いか50kg以上も痩せていたという衝撃。もともと理屈っぽい人だから痩せてしまうとふつうに知識人としか見えなくって雲の上の人であることを目の前に突きつけられた感じ。
アレ、内面は変わっていないのに、痩せただけでなんでいきなり雲の上の人になっちゃうのだろうか。
デブの人に私たちが無意識に持っているイメージって何だ。蔑みか、哀れみか、同情なのか。世の中は見た目第一主義である、この本はそこからスタートする。まず『「見た目主義社会」の到来』に1章すべてを費やしている。結果として実際に氏が提唱する「レコーディング・ダイエット」の詳細に突入するのは、全体のページ数の1/3を越えてからだ。
岡田氏が提唱する「レコーディング・ダイエット」とは文字通り「記録(レコーディング)」することを第一義とする。その日食べたものを記録すると言うことで、この「記録」が最も重要なダイエット行為となる。これは家計簿をつけるのと似た感覚だろうか。数字という現実を目の当たりにすることで意識するにせよ無意識にせよリミッターがかかる。問題はその自分を正面から見つめるというある意味恐ろしい行為に相対する度胸と、家計簿にありがちな三日坊主をどう防ぐかという普遍的障害の回避をどうするかだ。というわけで岡田氏の言う「簡単で持続できるダイエット法」であるかについては賛否はあるだろうが、個人的には非常に納得できる方法だし、効果を具体的に想像することができる。
マそもそもダイエット云々よりその論旨の展開とその内容がふつうに読み物として、あるいは合理的な仕事の進め方の事例を示すビジネス書として見ても、非常におもしろいんだコレが。
まずダイエットするとこんな楽しいことがあるという夢を提示して、既存のダイエット方法の分析を行う。そのあとでやっとダイエットの具体的な話にはいるが、これも先に提示した「夢」を復習しながら「楽」を繰り返して気分を高揚させる。
長い文章を読んでいるときに、その趣旨がよく分からなくなることはママあることだけど、岡田氏の書くものって(少なくとも私が読んだものは)復習を繰り返しながら、つまり頭の中を整理してくれながら話が進むので非常にわかりやすい。興味がある方は岡田氏のサイトにこれまでの出版物のデータ(本文すべて!)が掲載されてるのでご覧ください。
個人的に言えば「いつデブ」は一般向けというか内容が岡田氏の他の著作に比べて薄いという印象がある。もっとオタクっぽく、つまり深く濃く掘りさげるのが岡田文の真骨頂だと思うからだ。最近著作を読み直したわけではないので、濃縮された印象が強まってるのかも知れないが。
読むのがめんどくさいって方は無料パソコンテレビGyaOの岡田氏の番組を見たらいい。ニコニコ動画でも一部切り取ってアップされているらしいが、一部では勿体ないて。岡田氏と反対意見を持っていても明快でなるほどと思ってしまうその語り口はホント勉強になる。
語り口といえばラジオで喋る伊集院光はこれも最高だ。言葉の選びや展開は破天荒だが、聴視者のことを考えているあの感じ。楽屋オチの話でも初めて聞いた人が置いてけぼりにされないあの気遣い。一例を挙げれば誰かの名前を言うときに毎回必ず「構成作家の○○」とか自分との関係を言うって些細なことの積み重ねなんだが。やはり容姿が劣る私たちとしてはこういう技はぜひ真似するべきだろう。私「たち」ってことはないか。
今日は最近読んだおもしろい本の感想を書こうと思っただけなのに、岡田斗司夫と伊集院光が大好きという、なんかげんなりするカミングアウトで終わった。
岡田斗司夫blog「レコーディング・ダイエットのススメ」
→http://putikuri.way-nifty.com/blog/
「OTAKING SPACE PORT」(岡田斗司夫公式サイト)
→http://www.netcity.or.jp/OTAKU/okada/
パソコンテレビGyaO [ギャオ] 「GoGo GyaO」
→http://www.gyao.jp/news/gogogyao/
パソコンテレビGyaO [ギャオ] 「岡田斗司夫のひとり夜話」
→http://www.gyao.jp/sityou/catelist/pac_id/pac0005453/
TBSラジオ「JUNK 伊集院光 深夜の馬鹿力」
→http://www.tbs.co.jp/radio/format/ijuin.html
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タグ:本
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