2008年02月18日

戦え動物園

 動物が好きだ。このブログのカテゴリーにも動物の項目をつくるほどに。もう誰にも止められねー。
 とりあえず最近読んだ本の内容を書き留めておくことにした。誰にも求められてねー。


旭山動物園の奇跡旭山動物園の奇跡
SPA!編集部

扶桑社 2005-04-19
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★★★★☆

 旭山動物園を紹介した本だ。カラー図版も多くデザインもスマートで読みやすい構成だ。気軽に読める。
 サブタイトルに「日本最北の弱小動物園が日本一になった感動秘話」とある。帯に「ペンギンが“空”を飛んだ!」とある。単なるファンブックみたいな薄っぺらい印象を与える。
 しかし内容はしっかりとしていると思う。しかも取り扱っているエピソードが幅広い。旭山動物園について知りたいなら、この本からスタートするのが良いであろう。で、誰が知りたいのか。
 旭山動物園関連の話はこの本から引用されているものをよく見かける。いわゆる公式的な本なんだろう。知らないけど。

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「旭山動物園」革命―夢を実現した復活プロジェクト (角川oneテーマ21)「旭山動物園」革命―夢を実現した復活プロジェクト (角川oneテーマ21)
小菅 正夫

角川書店 2006-02
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★★★★☆

 旭山動物園の現園長小菅正夫氏の著作。
 内容としては、読者みんなが求める旭山動物園の歴史を押さえながら、小菅氏の人生観があったりする。その他に組織論、動物園の存在意義と現在の情勢と展望など、現場視点を越えた経営者的なマクロ視点が際だつ。そこでこの本は「ビジネスにも役立つ」的な扱いを受けることがあるが、くそくらえ。
 この本は、やはり動物と自然について書かれた本だ。動物園の本、いのちの本。いのち、生きるとし生ける存在に対する真摯な姿勢があふれている。「動物園なんかいらない」という声は昔から多くある。本当にそうか。それは真剣に動物を見て、真剣に考えた結果なのか。私はってーと、ますます動物園が好きになりました。(なり過ぎ)

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動物と向きあって生きる―旭山動物園獣医・坂東元動物と向きあって生きる―旭山動物園獣医・坂東元
坂東 元

角川学芸出版 2006-08
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★★★★★(満点)

 数々の行動展示を生み出した旭山動物園の獣医であり副園長、板東元氏の著作だ。
 この本は危険である。
 帯には「全国学校図書協議会選定図書」とある。本を開くとすべての漢字にふりがながふってある。ああ、なるほど。旭山動物園のサイトでも板東さんのコーナー「ゲンちゃん日記」は、基本的に気軽な内容だもんな。とか思ってたらとんでもねー。
 誰だコレを「全国学校図書協議会選定図書」とかにしたやつは。子どもにこんな刺激的な内容を読ませて良いのか。いや逆だ。この本を選んだヤツはファインプレーだ。子どもにこそ本物を、だ。
 こんなにも動物に、いのちに、厳しく容赦なく真剣に正々堂々と向き合ってた男がいたのか。
 動物に対するあまっちょろい考えをコテンパンにぶちのめされた。
 こんな男たちがつくったのが旭山動物園なのか。旭山動物園、行きてー。誰か連れてってくれ。

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戦う動物園―旭山動物園と到津の森公園の物語 (中公新書)戦う動物園―旭山動物園と到津の森公園の物語 (中公新書)
島 泰三

中央公論新社 2006-07
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★★★★★(満点)

 旭山動物園長・小菅正夫氏と、到津の森公園長・岩野俊郎の対談を、岩野氏の実兄で霊長類学者・島泰三氏がまとめたもの。
 旭山動物園はともかく、到津の森ってなんだってことだよな。
 到津の森とは、もともと西日本鉄道が経営していた北九州市内の遊園地だ。「いとうづゆうえん」と言った。遊園地ではあったが動物も多彩であった。しかし2000年に経営難から一度は閉園した。しかしながら市民活動により、市が買い上げ再び開園したという経緯をもつ。「閉館寸前」だった旭山より、ある意味ドラマチックな歴史であるよ。
 この両園の園長同士は実は30年来の友人であったという。
 北九州市民にとってこの本は嬉しい驚きに満ちていると思う。「いとうづゆうえん(到津の森)」におそらく日本で最も近いところにすんでいた私にとっても同様だ。
 北九州市民は「いとうづゆうえん」とその経緯を、いま改めて見直したらいい。九州厚生年金会館が潰れるからって署名集めて、結局市が2009年までに買い上げると言うが、いいのかそれで。単なる同情じゃあアンタ、閑話休題。
 この本を読んで、旭山動物園や旭山関係者の発言に納得いく理由がわかった。そして私が到津の森に魅せられてやまない理由もわかった。旭山も到津も同じ穴にいた。
 市民のこと、行政のこと、動物園のこと、いのちのこと、読みながらいろいろ考えた。こんなにも早く読みたくて、読み終わることに悲しくなる本は久しぶりだった。



 読み返したら、本の内容なんか書いていないことに気づいたがまあいいや。



関連記事
「旭山動物園のすべて」「みんなが知りたい動物園の疑問50」

旭山動物園 公式サイト
http://www5.city.asahikawa.hokkaido.jp/asahiyamazoo/
到津の森公園 公式サイト
http://www.kpfmmf.jp/zoo/
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