2008年05月11日

いつでも一緒だった・・・ 三人で描いた夢---- 届けたい、この想い。

■タッチ(2005)

タッチ スタンダード・エディションタッチ スタンダード・エディション
長澤まさみ 斉藤祥太 斉藤慶太

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★★☆☆☆

 当時このマンガが好きだとか言ったら、「うぇー、オマエ女みてー、ダッセー」と言われるから、男の子には怖くて近づくことすらままならなかった1980年代前半の日本マンガの代表作「タッチ」。の映画版です。

 「タッチ」は当時社会的大ブームとなり、「南ちゃんをさがせ」とかいうテレビのコーナーも話題になった。
 南ちゃんとは「タッチ」の才色兼備なヒロイン浅倉南のこと。スポーツなどに打ち込んでいるリアル「南」を紹介する番組(いちコーナーです)なんかが成り立つほどの人気だったのだ。
 マ出てくる女子の造形はだいたい「微妙」でして、私も子どもながらに現実ってきっついなあと思ったものでした。

 さて、ところでなんで2005年に「タッチ」だったのか。意図が見えない。個人的に主人公3人(長澤まさみと斉藤兄弟)をはじめとする配役に不満はないが、この物語は「タッチ」になりきれていない。

 まず物語前半の山場である和也の死がアッサリすぎる。
 マンガでは単行本7巻という登場人物が安定している段階でよもやそんな重要人物が死ぬなんてという衝撃と意外性の急展開で、その後の数々の登場人物の縛りとなるこの出来事が、こんな印象薄くて良いのか。和也から達也へそれこそバトン「タッチ」というタイトルコールシーンでもあるのに。
 野球シーンはこれも真夏のクセにぜんぜん暑そうじゃない。甲子園の予選なのに汗もかかない球児たちというこのリアリティーに、見てるコチラもクールダウンですよ。
 結局、唯一「おっ」と気分が高揚したのは、ユンナが歌う主題歌「タッチ」のリメイク版が流れた数秒だけ。つまりアニメ版の残影で、それってこの映画の力じゃない。

 「タッチ」という物語の本質は熱血だと思う。熱血とは血と汗と歯のくいしばりである。そして熱血とは言葉でなく魂で理解する絆である。

 マンガ版に溢れる男のドラマ。
 たとえば、「達也はそんな男じゃない!」と、誰が見ても出来損ないの息子・達也をバカにした言葉を聞いたときの上杉親父の一言に心震えた。直前まで酒飲んでヘラヘラしてたのに。そして柏葉「栄二郎」監督に夢を託した西尾監督の男気に惚れた。栄二郎に「リンゴ」を届けた達也、和也の死を乗り越え達也を受け入れた孝太郎、マウンドでワンワン泣いた敗戦投手・西村・・・。
 こんな熱血指数が高いマンガが他にあるか。島本和彦は除く。

 あだち充の緩急マジック、ここぞという決定的瞬間のときに挿入されるシャワーシーンとか水泳飛び込みシーンとかのちょっとエロに騙されてはいけない。これは決して軟弱マンガではない。

 緩急マジックと言えば、決定的瞬間をこれほどスルーしたマンガも珍しい。挙げ句の果てには甲子園大会シーンをすべてスルーする始末。甲子園大会の優勝までを描いたマンガで、試合シーンが一コマもないとはどんなクソ度胸だ。クソ度胸は熱血の証。


 映画版「タッチ」、このデキで公開したというクソ度胸は、ある意味あだち充の魂を踏襲したと言えなくもないか。言えません。


あだち充DATABASE(ファンサイト)
http://www.geocities.co.jp/Playtown/5399/index.htm

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posted by ごん at 16:02| Comment(1) | TrackBack(0) | ┣ 映画 (DVDなど) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
むつみが意味したの?
Posted by BlogPetのゴン at 2008年05月12日 09:04
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